今回の不易流行WEBでは、彦根市内観光エリア4箇所に調査ポイントを設定し、彦根市を訪れた日本人観光客にランダムでアンケート調査を実施した結果、869枚(内外国人73枚)のサンプルを得ることができた。また、2017年から彦根市で初めてとなる外国人観光客を対象とした満足度調査も引き続き実施し、経年比較が可能となった。本調査は2009年度に観光庁により全国50地域を対象に実施された「観光地の魅力向上に向けた評価手法調査事業報告書」で実施されたアンケート票を使用し、アウトプットを揃えることで彦根市以外の50都市とレベル感を比較することが可能となっている。観光入込客数や宿泊客数、外国人観光客数など彦根市が見習うべき観光先進都市と比較することで彦根市の課題を推察できる他、客観的に見た彦根市の打ち出すべき魅力を知ることも期待できる。観光庁の調査では最も多い地域のサンプル数で631であることから、今回の彦根市調査では更に精度の高いサンプル数が集まったと言える。今回は新型コロナウイルスの影響を最も受け、厳しい情勢を必死に耐え忍んでいる観光業の皆様の再起の時に向けた仕込みの一助とすべく、調査結果を元に各項目について考察し、彦根市観光の方向性について検証する。

表2 彦根で期待する楽しみ
日本人 外国人
名所旧跡(彦根城、玄宮園、寺社仏閣など) 66.4% 91.8%
自然・街並み景観 30.9% 64.5%
琵琶湖(散策、クルーズなど) 18.8% 45.2%
文化施設(博物館や美術館など) 4.0% 15.1%
野外スポーツ活動 0.3% 2.7%
街歩き 29.9% 28.8%
地域の祭り、イベント 17.1% 2.7%
地域の文化・工芸体験 1.9% 2.7%
ひこにゃんとの出会い 48.8% 5.5%
映画やアニメの聖地巡礼 0.8% 0%
グルメ 21.8% 21.9%
買い物 14.6% 8.2%
帰省・親族や知人への訪問 1.5% 2.7%
その他 1.3% 0%