位田学長から感謝状を受け取る企業代表者

滋賀大学は昨年4月、経済学部、データサイエンス学部、経済学部の学内外でのさまざまな活動に活用する「きらきらと輝く滋賀大学基金」を創設。今月9日に寄付した企業・団体・個人を招いた感謝の集いを彦根キャンパスの講堂で開いた。
滋賀大学と学生の輝かしい未来を切り拓くために同基金を創設。国際交流等の学生教育・学習支援、産学公連携の推進、研究活動の促進・高度化等の「一般基金」と、修学支援事業、スポーツ文化活動、データサイエンス、経済学部、附属学校園いまを生きる、藤村泰子記念の各基金による「特定基金」に分けられた。
同基金を設置後、昨年度だけで県内外の企業・団体・個人の計504件から計2億5000万円集まった。この寄付を活用し、滋賀大学は主に以下の事業に取り組んだ。

  • 国際交流の支援=海外で活躍している卒業生等をゲストに招いて学生と交流するグローバルセミナー、学生の海外留学に向けて語学検定受験料の補助・交換留学の奨励金・留学説明会・外国人留学生の生活支援、帰国支援や教科書送付等の対応を機動的に実施するコロナ禍への対応。
  • ヴォーリズ建築の傑作「陵水会館」の耐震改修等=著名な建築家・ヴォーリズによって昭和13年に旧彦根高等商業学校の同窓会館として建設された陵水会館を、同校開設100周年の2023年を前に改修工事に着手。
  • クラブ活動での計画的な支出=クラブの備品の修繕、大型備品の購入、施設設備の改修等のための計画的な積み立て。
  • データサイエンス研究科で独自の給付型奨学金創設=データサイエンス博士前期課程入学者へ給付型奨学金の給付を開始。諸外国と比較し、圧倒的に不足しているデータサイエンス人材を戦略的に育成し、データサイエンス高度人材を育成。
  • 障害児者の音楽教育を行う「おとさぽ」開設=教育学部に附属音楽教育支援センター「おとさぽ」を開設し、障害児者のための音楽教育プログラムの提供と音楽活動の支援。
  • 附属学校園のプール改修=老朽化と水漏れのため、長らく使用できなかった教育学部附属学校園のプールを改修。

感謝を込めて弦楽四重奏を披露する滋賀大オーケストラ部の学生

高額の寄付をした企業・団体・個人は銘板に氏名や会社名、団体名が記され、講堂内に設置された。
感謝の集いはその銘板に刻まれた企業・団体・個人を対象に開催され、伊藤組、京都中央信用金庫、滋賀銀行、平和堂、関西みらい銀行、佐藤工業、Silent Voice、堀場エステックの企業代表者らが出席。
位田隆一学長のあいさつ後、学長から出席した企業・団体の代表と個人に感謝状が贈られ、銘板の除幕が行われた。最後には滋賀大学オーケストラ部が弦楽四重奏を披露した。