小泉町に建設された滋賀中央信用金庫の新本部

滋賀中央信用金庫(以下、滋賀中信)は本部と本店の機能を集約させた新しい建物を彦根市小泉町に建設し、今月7日にオープンした。
滋賀中信は、大正3年(1914年)8月18日に彦根信用組合として設立。その後、彦根信用金庫に改め、平成16年7月には彦根信金と近江八幡信金が合併して滋賀中信が誕生。彦根市中央町に本部、近江八幡市に本店を構えていた。
中央町の本部だった建物は彦根信金時代の本店だった3階建てで、今年で築53年。建物の老朽化やセキュリティ対策などの課題解決のほか、職員間の意思伝達のスピードアップと事務効率の点から、本部と本店を一本化することになった。
新本部の建物は、彦根百貨卸商業協同組合の建物群のうち2店舗分を含めた敷地に昨年2月1日着工、今年2月28日に完成。鉄骨5階建て延べ約5418平方メートルで、12部署と彦根営業部が入っているほか、5階には研修や会議用のホールがある。施工は清水建設が務めた。

小出会頭や沼尾理事長らが参加したテープカットの様子

沼尾理事長「地域と共に成長」

今月7日にはオープニングセレモニーが開催。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定していた感謝祭を取りやめ、テープカットのみ行われた。
冒頭で滋賀中信の沼尾護理事長は「新型コロナで地域の企業を絶対に倒産させてはならない。悩みや相談に応じる『ファースト・コール・バンク』としての役割を努めながら、地域と共に成長したい」とあいさつ。
来賓として、彦根市の大久保貴市長や近江八幡市の小西理市長がお祝いのコメントを述べた。最後には彦根商工会議所の小出英樹会頭や彦根商店街連盟の安澤勝会長らを交えテープカットが行われた。