新型コロナウイルスで影響を受けた人たちに向けて、市内若手経営者らが8月1日から滋賀県内の5カ所で花火を打ち上げる。今月7日の七夕の日にはその告知イベントとして、彦根市内で花火を打ち上げた。クラウドファンディングも行っている。
感染拡大防止のため県内各所で花火大会が中止される中、「医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」「子どもたちを楽しませたい」「花火師の経済的な支援をしたい」との想いを共有した若手経営者たちがプロジェクトを発足。
中心メンバーは司法書士法人equalの馬場真作さん、滋賀飲料の瀧圭介さん、エコラボの西村健太郎さんの市内若手経営者の3人を含めた計6人。密にならないように打ち上げ場所を非公表にして「“非密”の花火大会 in びわ湖一周」と題して開催する。

今月7日に彦根で打ち上げられた花火(主催者提供)

CFで寄付金募る 密避け場所非公表

日程と場所は8月1日と8日が湖南エリア、15日が湖西エリア、22日が湖北エリア、29日が湖東エリア。午後8時~約5分間、75発ずつ打ち上げる。YouTubeでライブ配信もしていく。
インターネットを通じて支援金を受け付けるクラウドファンディングはキャンプファイヤーで8月20日まで。目標金額240万円だが、超えた場合は県内の花火業者の支援にあてる。リターン(返礼)は写真家による花火写真データの送付など。
今月7日はあいにくの雨降りだったが、約75発が彦根の夜空に打ち上げられた。メンバーたちは「医療従事者や花火師のほか、飲食店など経営が厳しくなった事業者、行事がなくなった子どもたち、滋賀県内の皆さんにこの花火でエールを送れたら」としている。