大絵馬を手に氏子と作者の宮園さん

彦根市馬場1丁目の学問の神様として知られる天満宮 北野神社に今月13日、来年の干支の寅が描かれた大絵馬が奉納され、奉納式と入魂式がとり行われた。
北野神社には学業成就と合格祈願を願い、受験生らが絵馬に志望校などを書いて奉納しており、年間を通じて800枚以上の絵馬が納められている。
北野神社は2009年から翌年の干支を描いた大絵馬の作成を滋賀大学美術部に依頼していたが、新型コロナウイルスの影響で美術部の活動ができなくなったため、昨年から彦根市和田町の美術教室「ファインリーブス」に制作を依頼しており、昨年の丑の絵馬で12体がそろっていた。
今年も昨年に続き、ファインリーブス代表の宮園直樹さんが縦約1m・横約2mの五角形の絵馬に、アクリル絵の具で母親と子2頭の親子のトラを描き、その横に「合格祈願」「学業成就」と赤文字で書いた。
奉納式と入魂式には北野神社の瀧沢隆司宮司、瀧沢隆尚禰宜、氏子役員6人、宮園さんが参列。瀧沢禰宜が絵馬に入魂した後、神門前に大絵馬を設置した。大絵馬に描かれた親子のトラのうち子どもの1頭は眠っている。このことについて、宮園さんは「勉強をがんばる合間に体も十分に休めてほしいとの願いを込めた」と話していた。

滋賀縣護國神社にも大絵馬 家運 勝負運 仕事運 金運願い

彦根市尾末町の滋賀縣護國神社の拝殿前に今月11日、大絵馬が設置された。 野洲市の画家・田中千野さんが縦98.5cm × 横1.6mの絵馬に来年の干支の寅1頭を表現し、それを囲む形でツバキをカラフルに描いた。 縣護國神社では「寅は強靭な生命力であらゆる厄災をはらい、家運、勝負運、仕事運、金運を上昇させるという大変縁起のよい動物。勇猛果敢な寅の姿から魔よけや厄よけとして持っていただき、幸多き年となることを祈念しています」としている。 大絵馬の展示は来年3月末まで。社務所では同じ絵柄の絵馬を600円で販売しており、御朱印も新年元日から300枚限定で提供する。

拝殿前に設置された大絵馬