商標使用許諾料の無償化をPRするひこにゃん

彦根市は10月1日から、ひこにゃんの商標使用料を無償化する実証実験を開始した。
これまではひこにゃんの商標使用を適正に管理するため、申請者から販売価格×予定生産数の3%を許諾料として受け取り、1枚1円の証紙を商品すべてに貼り付ける必要があった。
しかしコロナ禍で商標使用料に伴う収入が減少。そのため更なる商標使用の拡大と新規商品の発掘を図るため、来年3月31日までの期間で無償化する実証事件を行うことにした。有償での証紙の配布も期間中のみ廃止し、代わりに使用許諾番号を商品に明示してもらう。実証実験の効果が認められた際は期間延長される場合もある。
申請方法はこれまでの有償時の申請と同じように、使用申請書や行政資料閲覧同意書、暴力団の排除に係る誓約書兼同意書などを市へ提出。これらの申請書を市代理人の弁護士が受付し、内容審査を経て使用許諾の可否を判断する。公共団体や自治会など公益目的で商標を使用する場合は従来通り無償使用の案内に沿って申請する。
今回の実証実験に伴い、今年7月1日以降に商標の通常使用権設定契約を締結した商品のうち、9月30日時点の在庫分についてはすでに支払い済みの使用許諾料および証紙代が返金される。対象となる事業者は今月31日までに対応が必要。問い合わせは彦根市観光交流課ひこにゃんブランド室 ☎0749-30-6120。
なお彦根市は「秋のひこにゃん大躍進!」と銘打ち、今回の商標使用料の無償化をはじめ、婚姻・出生の届け時にひこにゃんの実物と記念撮影ができるサービス、ひこにゃん絵本3冊の年度内完成、ひこにゃんを入れたご当地ナンバーの構想も明らかにした。