彦根市小泉町で建設中だったスポーツ施設と文化施設を融合させた新たなまちなかの交流拠点「彦根市スポーツ・文化交流センター」の建物が完成し、7月22日に落成式と内覧会、23、24日に市民向け見学会が開かれた。今後は外構工事を経て12月10日に「プロシードアリーナ HIKОNE」としてオープンする。
2020年4月1日から2022年6月22日までの工事期間で、小泉町の約3万5000平方メートルに鉄筋コンクリートの一部鉄骨3階建て延べ1万3776平方メートルで建てられた。旧彦根市民体育センター、彦根市弓道場、旧ひこね燦ぱれすの機能を合わせたスポーツと文化の交流施設が誕生した形だ。

プロスポーツもできるメインアリーナ

ひこね燦ぱれすの代替施設の多目的ホール

スポーツ棟のうち、メインアリーナは57m×45mの広さ。固定席1546席、可動席1176席、車いす席30席の計2752席を備え、ハンドボール2面、バスケットボール3面、バレーボール4面、バドミントン最大15面の規模を誇る。
サブアリーナは33m×22mで、バスケットボール1面、バレーボール2面、バドミントン4面の大きさ。
弓道場は2階に的まで60メートル・3人立ち2射場の遠的場、3階に的まで28メートル・10人立ちの近的場を備えている。
2階の多目的会議室は153㎡。可動式の仕切りにより3分割が可能で、プロジェクターやスクリーンがあり、貸会議室などに利用できる。
文化面の「まちなか交流棟」のうち、1階の多目的ホールは20m×17m。可動席234席、着座席最大410席、ステージ、可動防音壁、音響、照明を完備している。
隣接するまちなか交流ラウンジは誰もが自由に利用できるコミュニティスペースで、漫画、雑誌、児童書等計約6000冊が置かれ、コワーキングスペースも設置される。
2階の和室の教養文化室は16畳2間。水屋、電気炉を設けており、茶道や華道など伝統和文化の空間を実現。スポーツ棟とつなぐ渡り廊下には喫茶コーナーを備える。

7月22日に行われたテープカット

オープンまでに、南北を通り抜ける「ストリート」や植栽・遊具の整備、駐車場などの外構工事が行われる予定。運営する指定管理者は、美津濃株式会社、ミズノスポーツサービス株式会社、株式会社テクノス総合メンテナンスサービスの彦根にぎわい創出パートナーズ。ネーミングライツパートナーは株式会社PRO-SEED(彦根市原町)。
落成式と内覧会では代表や来賓のあいさつ、業者への感謝状の贈呈、ひこにゃんを交えたテープカットが行われ、式典後には内覧会があった。7月23日には寄付者と地元住民向け、24日にはほかの一般向けの見学会もあった。

上空からの彦根市スポーツ・文化交流センター(彦根市提供)