市役所を訪れた木下社長、和田市長、彦根観光協会の一圓泰成会長

ホテルニューアワジグループ(兵庫県洲本市)は松原町の旧彦根ビューホテルをリニューアルし、「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(ビワフロント彦根)」として8月20日に開業すると発表。4月25日に木下学・代表取締役社長らが彦根市役所を訪問し、ホテルの概要を説明した。
旧彦根ビューホテルの前身は1981年7月25日に近江鉄道が運営した彦根プリンスホテル。2008年3月に近江鉄道から、伊東園ホテルズを経営する株式会社スタディー(東京都豊島区)に経営譲渡され、彦根ビューホテルとなった。しかし新型コロナウイルスの影響もあり、2021年8月に休館に入って以降、ホテルニューアワジグループの手に渡り、リニューアル工事が進められている。

ホテル完成後のイメージ図

ビワフロント彦根の敷地面積は3万9508㎡、10階建て延べ床面積1万1437㎡。本館にあった80室を38室にし、2階から9階までに定員2人~6人の広々とした客室を整備する。琵琶湖の眺めを楽しんでもらうためフロントを10階に設け、1階はロビーやキッズコーナーなどになる。
22室あった旧コテージを3タイプの12室のグランピング施設にリニューアルし、うち9室を愛犬と宿泊できるドッグフレンドリールームにする。
地下約1500mから湧き出た温泉を「びわ湖松原温泉」として、1階に大浴場を設ける。また客室計50室のうち22室を露天風呂付きにする。温泉は炭酸水素塩泉で、冷え性や疲労回復、健康増進に効果があるという。

大浴場完成後のイメージ図

グランピング施設完成後のイメージ図

ホテルニューアワジは淡路島、神戸、京都などで旅館やホテルなどを経営しており、ビワフロント彦根が17館目。木下社長は「ホテルは素晴らしい立地にあり、客室やお風呂からは琵琶湖や対岸の景色が楽しめる。戦国武将も見たであろう風景を見ながら、心と体を癒やしてほしい」と話している。
なおホテルニューアワジはオープンに向けて従業員約100人を募集している。