協定書を手に沼尾理事長、沖田学長、山本理事長(左から)

彦根市小泉町の滋賀中央信用金庫と東近江市の湖東信用金庫は、東近江市のびわこ学院大学短期大学部と包括的連携協定を締結。彦根、東近江、近江八幡の湖東地区3市の歴史資源を活用しながらまちづくりを進めていく。
滋賀中信は平成23年から「しんきんビジネスマッチングフェア」を開いており、昨年からは湖東信金との共催で開催。フェアでは県内の6大学が参加してのアイデアコンテストが行われていて、びわこ学院大学短期大学部による平成29年の企画「お宝まちなみ、河五八(かごやん)」と、昨年の企画「めしませ、近江の姫むすびプロジェクト」がグランプリにあたる滋賀県知事賞を受賞した。
滋賀中信と湖東信金はそれぞれの企画が湖東地域の地域貢献につながることから、各企画を融合させたプロジェクトの実現に向けてびわこ学院大学短期大学部を交えて協定を締結することにした。

伝建地区でおむすび振る舞う 彦根・東近江・近江八幡で観光振興

プロジェクトでは、彦根の河原町・芹町、東近江の五個荘金堂、近江八幡の八幡の伝統的建造物群保存地区で、近江米のみずかがみで作るおむすびを各市へ訪れる観光客に無料で振る舞う。3年計画で4月に「花むすび」、8月に「姫むすび」、11月に「紅むすび」と、種類や味の異なるおむすびになる。
ほかに、各所の観光マップの作成とスタンプラリー、空き町家での作品展、世界食料デーに合わせた「おにぎりアクション」への投稿などもある。今年は新型コロナウイルスの影響で4月と8月のおむすびの振る舞いが中止となり、ほかの一部のイベントについても状況を見ながら判断していく。
調印式には滋賀中信の沼尾護理事長、湖東信金の山本英司理事長、びわこ学院大学短期大学部の沖田行司学長らが出席し、協定書にサインした。