一志郎窯・みごと庵の外観

彦根市芹橋2丁目の足軽屋敷に今月、湖東焼のギャラリー兼茶房がオープンし、「隠れ家」として人気になっている。
開店したのは陶芸家の中川一志郎さん。夢京橋キャッスルロードで「再興湖東焼 一志郎窯」を経営してきたが、芹橋2丁目の工房の隣にあった足軽屋敷の林家住宅を購入。昨年秋から改装し、キャッスルロードの店を今年5月末に閉じた。
林家住宅は善利(せり)組の足軽屋敷で、棟木に天明7年(1787年)に地鎮祭を行った祈祷札が貼ってあるため、江戸時代中期の建物とみられる。市内で確認された足軽屋敷では最も古く、後世の改造も少ないため平成21年2月13日に彦根市指定文化財になった。

湖東焼が並ぶギャラリースペース

オープンした店は「再興湖東焼 一志郎窯」と茶房「みごと庵」を兼ねる。店内の入り口付近は中川さんが作陶した湖東焼の販売とギャラリースペースに。座敷の2部屋は湖東焼の展示と10人ほどが座れるカフェスペースになっている。

おしゃれな雰囲気のカフェスペース

営業時間は午前10時~午後5時、日月曜休み。茶房のみ火木土の午前11時~午後4時だが、内覧期間として9月と10月のみ火~土曜の営業にする予定。住所は彦根市芹橋2丁目2-32。問い合わせはみごと庵 TEL. 0749-24-6711。