彦根城を夜に開放する「虫の音をきく―彦根城 夜間特別公開」が19日から始まった。10月10日までの土日祝日のうち6日間限定で開かれ、期間中は天守のライトアップやひこにゃんの登場などもある。
彦根城を管理する近畿日本ツーリスト関西や彦根観光協会、彦根市などが今後の宿泊型観光の可能性を探るため企画した。
入り口は表門の券売所で、鐘の丸、天秤櫓、太鼓門櫓、天守前広場、西の丸広場が公開される。大手門と黒門の入り口や両門からの山道は閉鎖される。天守や櫓の内部も入れない。ひこにゃんが開催日の午後8時~登場。甲冑隊の演武が不定期である。入場記念として夜間特別版の御城印(非売品)がプレゼントされる。医療従事者への感謝の意味を込めて天守などがブルーライトアップされる。
開催日時は26日、10月3日、10日の午後6時から同9時まで。雨天中止。入場料は高校生以上600円、小中学生200円。日中用の入場券の利用は不可。チケットは市内宿泊施設や添付のQRコードなどオンライン予約で。当日も表門券売所で販売されるが、入場制限の場合がある。
彦根城博物館の能舞台も夜間に特別公開される。ライトアップもされる。開催日時は彦根城の夜間開放と同じ。入館料は高校生以上200円、小中学生100円。記念品進呈。

玄宮園では「虫の音を聞く」 雅楽・琴、高大生コンサートも

玄宮園で虫の音を聞く「観月の夕べ」も19日から始まった。
彦根観光協会主催の恒例イベントで、ライトアップされた園内で、スズムシ、コオロギ、マツムシなどの鳴き声を聞くことができる。
入園受付日時は10月11日までの土日祝日の午後6時から午後8時半まで。高校生以上700円、小中生350円、彦根観光協会のホームページに割引券あり。日中用の入園券は利用できない。
期間中は各種団体による琴や雅楽の演奏のほか、市内高校大学の吹奏楽部・オーケストラ部による「お月見コンサート」もある。ひこにゃんは10月10日午後6時に登場予定。持ち帰り用の茶を1杯300円で販売。いずれも荒天中止。問い合わせは彦根観光協会のウェブサイトかTEL0749-23-0001。

「城あかり」開催中 佐和口多門櫓に「橘」

彦根商工会議所と一般社団法人近江ツーリズムボードは18日から彦根城周辺で「城あかり」を開催している。佐和口多門櫓には恒例になった井伊家の橘の紋が照らされる。開催日時は12月25日までの日没~午後9時。

4カ所全て回ると完成する御城印(彦根市提供)

スタンプラリーで「御城印」 夜間の限定版、走破者にプレゼントも

彦根市は彦根城などの夜間開放の間「夜の御城印スタンプラリー」を行っている。
参加希望者は、二の丸休憩所で日付のみが記載された和紙(台紙)を受け取り、1. 天守前広場、2. 彦根城博物館能舞台観覧席、3. 玄宮園の提灯貸出場所、4. 二の丸休憩所内のカウンターのすべてを回って、各所に設置されたスタンプを押印して「御城印」を完成させる。
参加無料だが、各施設の入場料必要。すべての場所でスタンプを押した走破者には佐和山城のオリジナルステッカーを進呈するほか、抽選でオリジナル蛍光ペンや布マスクがプレゼントされる。