彦根市と犬上郡、愛荘町の新しい広域ごみ処理施設の建設に向けて、候補地と周辺住民、彦根市職員らによる「彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備連絡協議会」が設立され、最初の会合が12日に彦根市内であった。

新しいごみ処理施設建設に向けて地域住民らで行われた会合

事務局を担う彦根愛知犬上広域行政組合(事務所=豊郷町)は新施設の建設を進めるための情報共有と意見交換の場として連絡協議会を設けた。メンバーは学識経験者2人、建設候補地の西清崎町自治会の住民代表者2人、周辺地域の住民代表者15人、環境団体関係者2人、彦根市職員5人の委員で組織。
会議ではまず管理者として大久保貴市長があいさつし、各委員に委嘱状が公布され、会長と副会長が選考された。その後、事務局から新ごみ処理施設の整備基本計画の概要が発表された。その主な内容は以下の通り。

  • 施設の規模は、容器包装プラスチック及び廃食用油を燃やすごみに含む場合が147トン / 日、容器包装プラスチックおよび廃食用油を分別する場合が144トン / 日。
  • 焼却設備の処理方法は現在の彦根市清掃センターと同じストーカ式焼却方式を採用する。
  • 排ガスの熱を回収し施設内の風呂場や給湯、暖房の設備に活用する。
  • 蒸気を活用して施設内の電力を発電し、余剰電力が生じた場合は他施設への電力供給や電力会社への売電を行う。

事業スケジュールは、2022年度から2024年度にかけて施設整備事業者の選定、2028年度までに施設を完成させて翌年度から事業を開始する計画。今後、連絡協議会は12月に先進地視察、来年2月に3回目の会議を実施し、来年度以降も定期的に開催する。