イオンタウン彦根で展示中の彦工生作の「断みつくん」

彦根工業高校は今年6月、新型コロナウイルスの感染予防のために生徒たちが飛まつ防止の衝立「エチケットウォール『断みつくん』」を製作した。第3波を前に高齢者施設への提供を始めており、先月から製作費をインターネット上で募るクラウドファンディングを行っている。
機械科の生徒たちが金属加工、溶接、切断、組み立てなどの工程別に分かれ、長さ2メートル超の鋼材を曲げて枠を作り、溶接して土台に取り付けた後、透明の袋をかぶせる方法で作る。名称の「断みつくん」は、密の状態を断つという意味とタレント名にちなんで生徒が命名したという。
6月以降に製作した断みつくんは県庁のほか、ミシガン州立大学連合日本センターや県内の福祉施設などに納品された。第3波を前に彦工は、感染後に重症化しやすい高齢者が利用する施設向けに1脚500円での提供を開始。最大500脚の製作を予定。施設のスタッフに見てもらおうと、12月31日までイオンタウン彦根店とイオン長浜店で展示もしている。
彦工の生徒たちだけでは製作が追いつかないため、塗装など作業の一部を彦工のOBが勤務する工場に依頼。その経費の寄付をクラウドファンディングのCAMPFIREで12月18日まで求めている。目標額は80万円。1万円の寄付者には断みつくん1脚がリターンされる。

エチケットウォール断みつくんで高齢者を守りたい!~滋賀県立彦根工業高等学校~ - CAMPFIRE