記念モニュメントの駅名標を囲む関係者と駅長がちゃこん

近江鉄道と台湾鉄路は多賀大社前駅と萬華(ばんか)駅の姉妹駅協定を締結。「多賀大社前」などと記した駅名標の記念モニュメントを多賀大社前駅に設置し、このほど除幕式を開いた。
近江鉄道の親会社の西武ホールディングスは2015年3月14日に台湾鉄路管理局と「包括的事業連携に関する友好協定」を締結。今年がその5周年を迎えたため、記念して近江鉄道の多賀大社前駅と台湾鉄路の萬華駅の姉妹駅協定を結んだ。
多賀大社前駅には多賀大社、萬華駅には龍山寺と、両駅とも近くには古くから親しまれている有名な寺社があり、地域の歴史や文化の発展に重要な役割を果たしているという共通点がある。龍山寺は台北市内で最古の寺院とされ、台湾観光の定番コースとして多くの日本人が訪れている。協定の締結により、新型コロナウイルスが終息した後の相互の誘客や両駅の交流活動を通じて、互いの発展に努めていく。
記念モニュメントは台湾鉄路で使われている駅名標を模して作られた。「多賀大社前」の文字のほか、次の駅を萬華駅と想定して実際の距離の1814.5kmを記している。上部には両社のロゴと、近江鉄道のキャラクターの「駅長がちゃこん」、台湾鉄路のキャラクターの「テル」が描かれている。今月3日に多賀大社前駅であった除幕式では台湾鉄路の沿線の街を紹介したビデオ放映もあり、その後に参加者が除幕して披露された。

台湾鉄路沿線の街の写真を吊ったポスタージャック車両(近江鉄道提供)

近江鉄道は今月4日から1カ月間、姉妹駅協定締結を記念して、台湾鉄路沿線の街の写真入りポスターを吊ったヘッドマーク付きポスタージャック車両を運行している。また八日市駅の近江鉄道ミュージアムでは、記念プレートや台湾鉄路の制服の展示、記念入場料の配布を行っている。