基金の紹介とロゴマーク募集のポスター

全国的な子どもを取り巻く社会の変化により、7人に1人が貧困(相対的貧困)の状況にあると言われている。彦根市内でもそれらの家庭を支援するため、市民団体が子ども食堂や子ども服・学用品のリユースなどの活動を行っている。彦根市社会福祉協議会はそれら子育て支援の事業や活動向けに「子どもの幸せ応援基金」(愛称・はぴとも基金)を創設。企業、個人からの寄付を求めている。
貧困には、飢餓に苦しんだり、医療を受けることができないような「絶対的貧困」と、その国の生活水準と比較して困窮した状態の「相対的貧困」に分けられる。
相対的貧困に位置付けられる日本の場合、2018年の厚生労働省の報告によると、17歳以下の子どもの13.5%が貧困状態に陥っており、先進国34カ国中で10番目に高い貧困率になっているという。相対的貧困の子どもは、親が病気のため家事をしたり、金銭的な理由で進学を断念したり、家計を支えるためにアルバイトをしたりしている。

通称「はぴとも基金」団体・事業に充てる

彦根市社会福祉協議会は1989年に難病の子どもを支援するため寄付を集めてきたが、約30年の間で子どもを取り巻く環境が変化してきたため、新たな支援の輪として「はぴとも基金」を創設。小児難病救済のほか、子ども・子育て世帯と子どもに関わる団体への応援資金に充てる。
企業や個人、誰でも寄付できる。彦根市社会福祉協議会の窓口(彦根市平田町)、金融機関への振り込みで受け付けている。彦根市社会福祉協議会では「彦根でも大変な状況の子どもは多い。多くの方に応援してもらい、子どもたちの成長に役立てたい」としている。問い合わせは彦根市社会福祉協議会 ☎ 0749-22-2821。

ロゴマーク募集

彦根市社会福祉協議会は5月31日まで、「はぴとも基金」のロゴマークを募集している。コンセプトは「優しく柔らかく包む」「みんなで地域・社会全体で包む」。シンボルマーク(図)とロゴ(文字)のセットで。ローマ字は不可。手書き可。対象は市内在住在勤在学者。専用の応募用紙は彦根市社会福祉協議会のホームページなどにある。

子どもの幸せ応援基金(愛称:はぴとも基金)2021年4月1日新設&ロゴマーク公募します!寄付募集も同時スタート! - 彦根市社会福祉協議会