市長へ絵本「おかねってなぁに」を渡す彦根YEGのメンバー

彦根商工会議所青年部(YEG)は、2024年から1万円札に登場する渋沢栄一がお金の役割などを説明する絵本「おかねってなぁに」を彦根市へ寄贈。5月24日に彦根市役所の特別応接室で贈呈式が開かれた。
渋沢栄一は日本資本主義の父と言われ、商工会議所(東京商法会議所)の創設者および初代会頭としても知られる実業家。日本商工会議所は渋沢栄一が新1万円札の肖像に使われることに合わせて、渋沢栄一の功績とお金の大切さを全国の子どもたちに伝えるため、玄孫(やしゃご)の渋澤健さんが監修した絵本を製作。全国の公立図書館などに配布している。

子どもに「お金の大切さを」図書館へ5冊 学校図書室へ30冊

絵本「おかねってなぁに」はA4サイズのカラー39ページ。お金の歴史や役割、使い方などを説明しているほか、「『ありがとう!』が増えるとお金が増えるね」の項目では、渋沢栄一の著書「論語と算盤」に記される「よく集め、よく散ぜよ」について紹介している。また渋沢栄一が約500の会社、約600の学校や病院などを創設したとされるため、その理由についても説明している。
彦根商工会議所青年部はその趣旨に賛同し、彦根市立図書館分に5冊、彦根市立小学校の図書室分に30冊を寄贈。贈呈式には瀧圭介会長ら役員3人が出席し、和田裕行市長に絵本を渡した。
彦根商工会議所青年部は「彦根の子どもたちにお金の大切さを学んでいただくと共に、渋沢栄一についても知っていただきたい」としている。