彦根市立図書館の児童書コーナーで支援を求めるひこにゃん(市提供)

彦根市立図書館は子どもたちが読みたい、借りたいと思う本を増やすため、児童書の購入費をインターネット上で募るクラウドファンディングを実施。「魅力的な本でいっぱいにしたい」と寄付を求めている。
彦根市立図書館は今年で創設105年。約66万冊の蔵書のうち児童書が約18万冊ある。しかし古い本が多く、利用者のニーズに応えきれていない状況にある。また昨今のスマホやゲーム、インターネットの普及により、子どもたちの「図書館ばなれ」「読書ばなれ」が進んでいる。
彦根市は子どもの読書活動の推進を目的に、希望する市内の小学生に読書通帳を配布し、彦根市立図書館に読書通帳機を設置。子どもたちが持参した読書通帳を読書通帳機に通して、借りた本のタイトルや作者名を印字する事業「読書通帳サービス」を11月2日から行っている。
そして「本大好きキッズを増やしたい」「子どもたちの読書通帳を図書館で借りた本でいっぱいにしたい」との思いから、新しい児童書を買うための費用を募っている。
目標額は30万円。クラウドファンディングはCAMPFIRE(キャンプファイヤー)で来年1月30日まで。金額は1000円、2000円、3000円、5000円で、リターン品は特製のひこにゃんポストカード1~3枚やひこにゃんの読書通帳。
クラウドファンディング以外にも個人・団体の一般的な寄付や、企業版ふるさと納税の支援も受け付けている。いずれも税制上の優遇などの特典がある。お問い合わせは、彦根市立図書館 ☎ 0749-22-0649。