協定書を手に一圓泰成社長と和田裕行市長(彦根市提供)

災害時に彦根キャッスルリゾート&スパを避難場所として活用するため、彦根市と株式会社一圓興産は11月26日、「災害時における協力に関する協定」および「避難施設指定に係る協定書」の調印式を彦根市役所の特別応接室で開いた。
「避難施設指定に係る協定書」は、災害時の避難場所に彦根キャッスルリゾート&スパを指定するというもの。
災害の状況に応じて、市民を避難させる必要が生じた場合、彦根市災害対策本部が一圓興産に対して避難施設の開設を要請。その際は必要に応じて、彦根市から担当職員が派遣され、施設管理者と一緒に避難施設の管理運営にあたる。
「災害時における協力に関する協定」は、彦根市内で災害が発生した場合の救助対応を円滑に遂行することを目的にしている。彦根市からの要請があった場合、原則として災害発生日から7日以内を上限とし、以下の協力を行う。

  1. 彦根キャッスルリゾート&スパの屋内外を避難場所として提供
  2. 浴場を開放しての入浴の提供(入湯税については対象外)
  3. 非常食等を作成するお湯等の提供
  4. その他に彦根キャッスルリゾート&スパが可能な協力

協力の際の経費は彦根キャッスルリゾート&スパの負担だが、法令等に基づき自治体等から補助がある場合はそれに従う。また協力の際、彦根キャッスルリゾート&スパは敷地内に「避難場所」と明示した案内板を設置し、彦根市は市民にそのことを周知する。
調印式には一圓社長のほか、彦根キャッスルリゾート&スパの竹川秀人総支配人と三浦弘行副支配人が出席。一圓社長と和田市長がそれぞれの協定書にサインした。
なお彦根市が災害時の避難場所として指定している施設は、今回の彦根キャッスルリゾート&スパを入れて63カ所となった。