発電の仕組みの実験を体験する小学生たち

彦根工業高校の生徒が講師となり、市内小学校で教える出前授業が1月に3小学校で行われた。
滋賀県教育委員会の高等学校産業人材育成プロジェクトの一環として、毎年この時期に開講。今年度は彦根工業高電気科の沢田友宏教諭(60)と3年の生徒8人が平田小、城陽小、亀山小に訪れ、講師役とアシスタント役に分かれて、小学生たちに授業を行った。
最初の出前授業となった平田小では6年生49人がクラスごとに受講。彦根工業高の廣田ひなたさん(18)が講師役となり、中学校で習うフレミング右手の法則や、原子力・太陽光・風力など発電の種類を紹介した。
その後、人体が乾電池のように電気を流す特性を持っていることを教えるため、テスターと呼ばれる機器につなげたスプーンとアルミホイルを握って電気量を計る実験を実施。実験を体験した小学生たちからはテスターの針が振れるたびに驚きの声をあげていた。
手を水で濡らすと電気量が増す実験も行い、小学生の一人は「電気にも危ない性質があることがわかった。電気製品を扱う際は水のない所でするよう気をつけたい」と話していた。
講師役を務めた彦根工業高の廣田さんは「小学生に理解してもらおうと、わかりやすい説明を心がけた。緊張したけれど、予定通りできてよかった」と語っていた。