滋賀県立大学とびわサーモン振興協議会(事務局=醒井養鱒場)は、養殖のビワマスを使った「びわサーモン丼」を開発し、1月24日から28日まで県立大学生協食堂のカフェテリアで学生や教職員らに提供。予想以上の反響に、びわサーモン振興協議会はほかの大学生協や飲食店などでの需要拡大を期待している。
びわサーモン振興協議会は2012年に、ビワマスの養殖品種「びわサーモン」の普及を目的に醒井養鱒場と県内の養殖業者12社で結成された。高級食材として東京の料理店で出されたり、各地でフェアを開催したりして知名度を上げ、2017年には年間18.8トンを出荷した。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって2020年は年間11.6トンに落ち込んだ。びわサーモン振興協議会はブランドの認知度を上げようと、県外からの学生もいる滋賀県立大学の生協に食材として使ってもらえるよう依頼。提供を受けた県立大学生協はごはんにびわサーモンの刺身と温泉卵などを載せ、びわサーモン丼として販売した。
県立大学生協での販売価格はMサイズ495円、Sサイズ440円。5日間で計500食の販売予定で、初日に120食を用意したが、1時間で売り切れた。翌日も240食が完売したため、500食分を追加で発注する人気ぶりだった。
びわサーモン振興協議会事務局の桑村邦彦さんは「大学という限られた中での販売だったが、多く売れて認知度も上がったのでは。びわサーモンを扱うほかの大学や店舗が増えてほしい」と話していた。