クラウドファンディングで購入した児童図書のコーナー

彦根市立図書館は今年度から「読書通帳で紡ぐ子どもの学ぶ力向上事業」を実施。その一環として、クラウドファンディングで児童図書の購入費を募り、集まった支援金で購入した237冊を新たに館内の児童コーナーに配架した。
昨年1月に滋賀中央信用金庫のセントラルバンクの信金中央金庫が、地域創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用して1000万円を彦根市へ寄付。子供たちの読書意欲の向上を目指し、市はその資金を活用して市内小学生向けに読書通帳機を市立図書館に設置。昨年11月から「読書通帳」のサービスを実施している。

企業・団体からも寄付集まる

彦根市は市立図書館の児童図書の充実を図るため、「読書通帳で紡ぐ子どもの学ぶ力向上事業」と題し、市民や団体、企業から広く寄付や支援を募集。クラウドファンディングでは昨年11月12日から今年1月30日まで購入費を募り、目標額30万円に対して75人から37万1000円が集まった。
クラウドファンディングによる支援金のほか、一般寄付金と企業版ふるさと納税制度による寄付金を使い、児童図書を順次、購入して開架スペースに置いていく。
一般寄付は昨年11月2日から今年3月31日まで行われており、先月末時点で個人から12件・12万9000円、法人・団体から5件・60万円の寄付の申し出があった。企業版ふるさと納税制度による寄付はないが、2022年度以降も継続して募る。

2工場で小学生向け見学会

このほか、彦根市立図書館は市内在住の小学3・4年生および保護者が工場見学をする「お仕事セミナー」を実施する。
「読書通帳で紡ぐ子どもの学ぶ力向上事業」は、市民と産官学金で子どもたちの学ぶ力の向上を目的にしているため、同事業の一環として、企業と子どもたちを結ぶきっかけ作りとしてセミナーを企画した。
3月26日が午前10時~高宮町のブリヂストン彦根工場で、4月6日が午前10時~と午後2時~岡町のパナソニック彦根工場で開催。副読本「小学生のためのお仕事ノート」を手に各工場で仕事の紹介や説明を受けた後、工場見学をする。定員は一組2人、各回15組。申し込みは今月15日までに申込書を彦根市立図書館へ提出。申込書は市立図書館のほか、彦根市のウェブサイトに掲載している。お問い合わせは、☎ 0749-22-0649。