レゴブロック製の彦根城天守を知事に説明する学生たち

立命館大学レゴ部の学生たちが彦根城天守を制作。3月13日に彦根市駅東町の近江鉄道本社2階で完成披露式が開かれ、三日月大造知事や和田裕行市長が参加した。
彦根城の世界遺産登録を目指した機運醸成事業の一環として、滋賀県から依頼を受けたレゴ部は、入学後に自ら創部した4回生の渡辺篤司さんを中心に昨年11月下旬から制作に取りかかった。
彦根城への見学やパソコンでの詳細な設計などを経て、約2カ月かけて作ったという。材料のレゴブロックは経費の都合で海外から仕入れ、総数で約1万ピースを使ったとのこと。黒や白、グレーなど6種類のレゴブロックで、実物の約50分の1の大きさで完成させた後は渡辺さんの自宅で保管してきた。
完成披露式には渡辺さんら学生2人、三日月知事、和田市長が出席。除幕後にはその精密な出来栄えに知事や市長から感嘆の声があがった。歓談と記念撮影が行われた後、渡辺さんは「この作品を見て彦根城の良さやレゴの魅力を知ってもらうきっかけになればうれしい」とコメントした。
レゴ部が作った彦根城天守は3月31日まで滋賀県庁本館1階の県民サロンで展示された後、4月以降は県内の関連イベント等で登場する予定。

オリジナルしおりも完成 ひこにゃん登場、書店で配布

世界遺産のオリジナルしおり

滋賀県などは彦根城の世界遺産登録に関するオリジナルしおりを製作し、3月14日から県内外の書店で無料配布している。
両面に2パターンの特製のロゴとイラストを載せたほか、ひこにゃんを配するなど親しみやすいデザインにした。2cmほど出して本に挟むと、本からのぞいている、または本の上を歩くひこにゃんの姿が楽しめる。
サイズは縦135mm×横45mm。1万枚作成。配布場所はジュンク堂書店の草津店、大阪本店、名古屋栄店とMARUZENの京都本店、名古屋本店、岐阜店、四日市店。