米原駅にオープンしたレイクグラス・ミュージアム

NPO法人五環生活が米原駅東口で運営しているサイクルステーション前に、琵琶湖岸で収集したガラス片を展示ケースに並べた「レイクグラス・ミュージアム」がオープンした。五環生活などはビワイチ(琵琶湖周回サイクリング)の挑戦者や米原駅の利用者らに、レイクグラスの回収と提供をお願いしている。
レイクグラスは、琵琶湖岸に捨てられた空き瓶や陶器のかけらが、長い時間の水流の影響を受けて変化した物。大きな波が発生する琵琶湖ならではの産物が生まれ、大小さまざまなガラス片が経年変化により個性的な美しさを発揮。近年ではアート作品の素材としても注目されている。
五環生活や滋賀県、日本たばこ産業(JT)は「レイクグラス・ミュージアム MLGs × ビワイチ × 米原駅サイクルステーション with Rethink PROJECT」を始動。湖岸にあるごみ問題に対する意識の向上を目的に、ビワイチを挑戦するサイクリストらにレイクグラスの回収の協力を求めている。集まったレイクグラスは更新しながら「ミュージアム」に展示していく。
またこのプロジェクトでは、琵琶湖をテーマにした2030年の持続可能社会の実現に向けた目標・マザーレイクゴールズ(MLGs)の「4. 水辺も湖底も美しく」と「11. びわ湖を楽しみ愛する人を増やそう」の達成にもつながるとしている。

レイクグラス・ミュージアムは、高さ188cm × 幅110cm × 奥行き45cmの棚型のケースで、県産の間伐材を使ってサイクルステーション前に設置された。五環生活のメンバーやJTの社員たちが今年初め、彦根の荒神山近くや長浜バイオ大学前、近江舞子、和邇など県内各地の湖岸で回収してきたレイクグラス52点を展示している。
受付は来年3月31日までの午前11時~午後5時。問い合わせは五環生活 ☎090-3863-8453。