今月初めてにウクライナ色にライトアップされた彦根城天守

ロシアの侵略を受けて隣国ポーランドで避難生活をしていたウクライナの女性2人が23日、彦根市内に避難してきた。待機期間を経て近日中に、松原町のミシガン州立大学日本連合センターに移り、敷地内の宿舎で過ごすという。
彦根市内に避難してきたのは、市内に住むウクライナ国籍の女性の母親と祖母。2人はウクライナのハリコフで過ごしていたが、ロシアによる侵攻後にポーランドに避難していた。
女性の日本人の夫から相談を受けた滋賀県が2人の県内への避難手続きを進めた。2人はオランダのアムステルダムなどを経由して22日夜、関西国際空港に入国。翌日未明に彦根入りした。
滋賀県は23日、今回の2人を含めてウクライナからの避難民の生活を支援するため、米原市の県立文化産業交流会館内など県内5カ所に募金箱を設置した。
在日ウクライナ人約1900人の知人や親族は短期滞在ビザでの入国が認められており、申請があれば「特定活動」(1年、就労可)の在留資格変更が可能となる。
岸田文雄首相が避難民の受け入れを表明した今月2日以降、16日までに73人が来日している。政府は18日、ウクライナ避難民対策連絡調整会議の初会合を開き、当面の対策としてウクライナ避難民のビザ発給の迅速化や水際対策の枠外対応などの方針を示し、避難民の官民一体での支援を進めている。
滋賀県内には彦根市内の女性を含めて4人のウクライナ国籍の方が在住しており、今回の女性2人の避難が県内で最初となった。
滋賀県は県内に避難してきたウクライナ人の生活を支援するため、募金活動を開始。県庁内の本館入口と新館入口、ピアザ淡海のパスポートセンターと滋賀県国際協会、県立文化産業交流会館のパスポートセンター米原出張所に募金箱を設置した。期間は5月31日まで。
税制上の優遇措置対象の「しがウクライナ避難民応援支援金」の口座振込もある。振込先は滋賀銀行県庁支店普通預金、口座番号は523836、口座名は公益財団法人滋賀県国際協会。