ウクライナの学生3人を交えての記念撮影

彦根ゆかたまつり実行委員会は、ロシアの侵攻を受けるウクライナから滋賀大学の彦根キャンパスに避難している学生3人の生活を支援するため、募金で集まった支援金を寄付。8月31日に滋賀大学で贈呈式が開かれ、彦根ゆかたまつり実行委員会の谷口典隆会長が竹村彰通学長へ目録を渡した。
滋賀大学へは今年7月に、ウクライナ中部のドニプロにあるドニプロ国立大学東洋言語学科を卒業したアンナ・プチェロボドヴァさん(21)とカテリーナ・イグナトバさん(21)が避難。8月にはキーウ国立経済大学を卒業したベレツィナ・マルガリータさん(21)が避難してきた。3人とも研究生として日本語を学んでおり、来年春から大学院に入る予定。
8月6、7日の両日、市内の夢京橋キャッスルロードで開かれた彦根ゆかたまつりではウクライナ国旗の色にちなみ、ヒマワリと青色のリンドウの花約200本ずつで「Flower Bed」を来場者と一緒に制作。花は株式会社公益社グループのフラワーガーデンアイリスが提供した。またFlower Bedの会場では、滋賀大学に避難している学生3人を支援するための募金活動も合わせて行われた。

目録を受け取る竹村学長(右)

募金で集まったお金と彦根夢京橋商店街振興組合の支援金を合わせた計15万4123円が、滋賀大学のウクライナ支援基金に寄付された。贈呈式にはウクライナから避難している学生3人、竹村学長、谷口会長、花を寄付した公益社代表取締役で彦根商工会議所副会頭の木川英樹さんらが出席した。
目録を渡した後、谷口さんは「学生3人の生活の一助になればうれしい」とあいさつ。竹村学長は「今回の寄付はウクライナから避難してきた学生たちの心の支えになる」と話した。学生を代表しカテリーナさんは「支援をいただき、ありがとうございました。滋賀大学で勉強をがんばります」と語った。最後には記念撮影も行われた。