石寺町の湖岸で行われている「はさ掛け」

彦根市石寺町の農産物直売所の美浜館で、赤カブ=万木(ゆるぎ)カブ=を干す「はさ掛け」の光景が見られる。JA東びわこの直売所などでは漬物用としての販売も行われている。
「はさ掛け」は赤カブを琵琶湖から吹く冷風にさらして水気を飛ばす干し作業のことで、甘みが凝縮されておいしい漬物ができるとされる。
JA東びわこは2018年に美浜館の敷地内に鉄製のはさを設置し、農家がはさ掛けを行っている。5日ほど干された後、JA東びわこの直売所などで順次販売されている。 今年は彦根、愛荘、豊郷の農家5戸に協力を依頼。各農家は軽トラックに収穫したばかりの万木カブを積んで来館し、高さ3.3m×幅15mのはさに手際よくかけている。農家の一人は「昔ながらのおいしい漬物になるはずで、ごはんがよりおいしくなる」とコメントしている。
はさ掛けは今月中旬まで実施。万木カブのほか、大薮カブラや八州ダイコンなどもある。お問い合わせはJA東びわこ直売所統括課 ☎0749-28-7898。