彦根市出身で造形作家の安居智博さん(京都市)が紙で創作した「カミロボ」などが、彦根市本町2丁目の夢京橋あかり館2階のまちなか博物館で展示されている。
安居さんは幼少期から絵を描くことや工作が好きで、小学5年の時に読売国際マンガ大賞ジュニア部門に入選。高校卒業後、京都でデザインの勉強をした後に造形会社に入社し、戦隊や仮面ライダーシリーズのテレビ撮影用の着ぐるみスーツの造型製作に参加した。
1998年に独立した後、紙でさまざまなキャラクターを作るカミロボの作品発表を開始。2006年にはNews Week誌の「世界が尊敬する日本人100」にも選出された。2022年には著書「100均グッズ改造ヒーロー大集合」(平凡社)を刊行した。
カミロボのほか、さまざまな日用品を組み合わせて作る「日用品ヒーロー」もある。また造形作家としてのほか、クリエイターとしても活躍。フィギュアや着ぐるみの造形、プロレスマスク、映像、陶芸、映画や舞台の衣装・模型なども手がけている。
昨年7月から夢京橋あかり館2階のまちなか博物館で、カミロボのほか、三角コーン24個で作った「パイロンマン」や100均グッズを使った「改造ヒーロー」計48体を展示している。
安居さんは「コロナ禍を経験して、やっぱり楽しい物を作るのが一番いいなと思うようになりました。そこはブレずにバカバカしいものを真面目に作っていこうと思います」と話している。
まちなか博物館の入館料は高校生以上270円、小中学生130円。開館は午前9時30分~午後5時30分。火曜日定休。お問い合わせは、夢京橋あかり館 ☎0749-27-5501(2023年1月16日から2月28日は空調工事のため休館)。