人工芝の多目的競技場(手前)と県営の天然芝グラウンド(後方)(彦根市提供)

彦根市の金亀公園内で昨年9月1日から整備してきた多目的競技場の人工芝化が完成。今月7日にはオープニングイベントが行われ、サッカー少年たちが早速、使用していた。
約9200㎡の多目的競技場は元々、土のグラウンドだったが、日本サッカー協会公認の競技場にするため、毛足の長いロングパイルの人工芝化を実施。総工費は約1億6000万円だった。サッカーの利用者の増加が見込まれるため、彦根市では「利用料収入が増える」と目算している。
2025年に滋賀県で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて、県は主会場となる彦根総合スポーツ公園内の第1種と第3種の陸上競技場に天然芝のグラウンドを整備する。
金亀公園内の人工芝の多目的競技場と合わせて、3つのサッカー専用のグラウンドが整備されるため、彦根市は「彦根をサッカーの聖地にしたい」と意気込んでいる。
一方で、利用料金のアップ(1時間あたり平日2000円・土日祝日4000円)、毛足が長いためホッケーなどには不向き、火気厳禁や重車両の走行禁止などイベント利用に不適用、除雪時に人工芝を傷つけるため積雪時には雪解けまで利用できないことなどの課題もある。
また、これまでの管理事務所の隣にあった駐車場を「利用しない方向で調整中」のため、今後は彦根市立図書館の駐車場を拡大させるなどの調整も必要になる。
7日のオープニングイベントでは、県内のチアリーディングチームの子どもたちの演技披露やPK体験などがあり、ひこにゃんが中学生ゴールキーパーからゴールを決める場面もあった。