「中央館」の整備が予定されている清崎町地先(彦根市提供)

彦根市内の図書館整備に関して話し合う「彦根市図書館協議会」の4回目の会議が昨年末に彦根商工会議所で開かれ、「彦根市図書館整備基本計画改訂(素案)」を1月5日から公表し、意見を公募することが確認された。
2010年3月に彦根市、犬上郡3町、愛荘町の1市4町で湖東定住自立圏共生ビジョンが策定され、拠点図書館を整備する方針が確認。2017年3月に最初の彦根市図書館整備基本計画が作られた。和田裕行市長の誕生により、旧ひこね燦ぱれすの図書館化が決定し、見直しの必要が出てきたため、基本計画の改訂を目指している。
彦根市尾末町の現図書館は図書の収容能力約40万冊に対し、すでに68万冊を超える図書を所蔵し、その収容能力をオーバーしている状況。加えて、古文書や貴重な資料の適切な保存管理を行うスペースの確保が厳しくなっている。
開架スペースにおいても書架の間隔が狭いため、ゆったりと本を読む閲覧スペースが確保できず、人気のある新聞・雑誌コーナーには多くの人で混雑している。児童コーナーでも子どもが読書したり、親子で読み聞かせをしたりするスペースが不足している。
1月5日に公表された彦根市図書館整備基本計画改訂(素案)では、中央館を清崎町に整備し、地域館として現図書館を北部館、旧ひこね燦ぱれすを改修して中部館(仮称)、稲枝地域に南部サービスステーションを設置すると明記。犬上郡3町と愛荘町との広域利用とネットワークの構築、SDGsやユニバーサルデザインに配慮した整備に努める、などとしている。
彦根市図書館整備基本計画改訂(素案)の公表は彦根市のホームページなどで2月7日まで。意見の提出方法として、持ち込みの場合は彦根市立図書館に、郵送の場合は〒522-0001彦根市尾末町8番1号彦根市立図書館まで、ファックスの場合 0749-26-0300、メールの場合はtosyokan@mx.hikone.ed.jpへ。
意見の内容を3月中旬に公表し、3月下旬までに彦根市図書館整備基本計画の改訂版を作成する予定。お問い合わせは、彦根市立図書館 ☎0749-22-0649。