電車内で「近江の地酒電車」をPRする蔵元たち

近江鉄道株式会社は冬のイベント電車「近江の地酒電車」を3月5日までの土曜日と日曜日に運行している。沿線を中心に県内12蔵元の地酒を電車内で楽しめるこの時期恒例の人気イベント。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、3年ぶり7回目の運行となっている。
近年、日本酒の国内消費量が減少。多種多様なアルコール飲料の販売のほか、新型コロナウイルスの影響で日本酒業界へのダメージが大きくなっている。地酒業界の盛り上がりと、鉄道事業の再生、沿線地域の活性化を兼ねてのイベントとなる。

前回の「近江の地酒電車」の様子(近江鉄道提供)

今回、協賛している蔵元は長浜市の山路酒造、冨田酒造、多賀町の多賀、豊郷町の岡村本家、愛荘町の藤居本家、東近江市の中澤酒造、畑酒造、喜多酒造、近江酒造、竜王町の松瀬酒造、甲賀市の美冨久酒造、湖南市の北嶋酒造の12蔵元。週替わりで10銘柄の純米酒が飲み放題で、2銘柄の大吟醸酒が試飲できる。
運行スケジュールは彦根駅午後2時5分発、八日市駅と帰りの尼子駅で休憩時間があり、午後4時5分に彦根駅へ戻る。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、座席一人ずつにパーテーションを設けている。またこれまでの1回の定員72人を54人に減らして運行している。
一人の乗車料金は純米酒の飲み放題と大吟醸の試飲、千成亭オリジナルの特製弁当、近江鉄道の1日乗車券付きで7500円。事前予約で、焼き鯖寿司4切れ(710円)や工房ChouChouの湖のくに生チーズケーキ(350円)の販売もしている。10日前までに予約を。乗車申し込み及び空き状況は、近江トラベル株式会社 ☎0749-24-8103(平日午前10時~午後6時)または、近江鉄道ウェブサイトから。