センバツ出場の報告を受けてガッツポーズする選手たち

第95回選抜高校野球大会の出場校を決める選抜選考委員会で、近畿エリアから彦根総合高校(芹川町)が選ばれた。春夏通して初の甲子園出場を果たし、その活躍が期待される。
彦根総合高校は昨年10月に行われた滋賀県大会の決勝で瀬田工業高校を下して初優勝。秋季近畿大会でも初戦を突破し、2回戦の大阪桐蔭高校に4対9で敗れたが、見事8強入りを果たした。近畿大会を制した大阪桐蔭高校が各地域の勝者による明治神宮大会でも優勝したことから、彦根総合高校の選考が濃厚だった。
先月末の選抜選考委員会の模様は彦根総合高校でネット中継され、松本伸次・学園長、菅井孝明・学校長、宮崎裕也監督らが見守った。そして近畿エリアの6校目で「彦根総合」の学校名が呼ばれると、学校関係者や保護者から喜びの声があがった。
野球部員たちは敷地内の「グリーンアリーナ」で待機し、出場決定の報告を受けると、「やったー」「よっしゃー」などと歓声をあげていた。その後、部員たちは教員や生徒が作った特製ケーキへの入刀、多くのマスコミ陣からの取材対応に追われていた。
2020年4月に彦根総合高校野球部の監督に就任した宮崎監督は、北大津高校の監督時代に6度の甲子園出場を果たした名将として知られる。久々の甲子園出場に宮崎監督は「甲子園では泥臭く、最後まであきらめずにいいゲームをしたい」と抱負を語った。
第95回選抜高校野球大会は3月10日に組み合わせ抽選会があり、18日に開幕する。

彦根市役所に懸垂幕

彦根市役所に掲げられた懸垂幕

彦根総合高校のセンバツ出場決定を受け、彦根市は市役所正面玄関の壁面に懸垂幕を設置した。彦根市によると、縦5.4メートル×横75センチの大きさの幕で、「祝甲子園出場!彦根総合高等学校」と書かれている。
和田裕行市長は「大会では日頃の厳しい練習の成果を存分に発揮され、活躍されることを心から祈念しています」とのコメントを発表した。