株式会社平和堂、キリンビール株式会社(滋賀工場)、株式会社ブリヂストン(彦根工場)が行う「彦根発 笑顔いっぱいプロジェクト」の取り組みとして、近江高校の生徒のアイデアを滋賀大学の学生がブラッシュアップして作った「彦根かるたまっぷ」が完成。彦根市内の平和堂各店などで無料配布している。
彦根地域に拠点を持つ3社が2016年から地元の高校生を対象に実施している企画で、2021年度から高校生が考えた企画を滋賀大生が講義の中で一緒に具現化する形に変更している。
2022年度は地域の高校生から128件の応募があり、その中から9件が優秀な企画に選定された。昨年の滋賀大学での夏季集中講義と最終プレゼンテーションを経て、近江高校2年生の吹田萌望愛さんのアイデアを参考に、滋賀大生6人と吹田さんによるチーム・彦根loversが練り上げた「彦根かるたで街おこし」の企画が最優秀に選ばれた。昨年11月26日にビバシティ彦根で表彰式が開かれた。
この企画は郷土かるたの彦根かるたや彦根のご当地キャラクターたちが描かれ、かるたの絵札と学生たち自身で考えた解説に加え、対応する地図や写真が掲載されている。また彦根各地を巡る「彦根かるたスタンプラリー」の欄もあり、市内4カ所の観光案内拠点に設置されたオリジナルスタンプが収集できる。
彦根loversでは「彦根の魅力を再発見し、地域活性化に繋がる冊子となっている」とコメントしている。彦根かるたまっぷはA5判、34ページ。3500冊作成。彦根市内の小中学校、滋賀大学、市役所、キリンビール滋賀工場、ブリヂストン彦根工場などに配布されたほか、市内の平和堂7店に置いている。専用サイトからダウンロードもできる。スタンプラリーは来年2月15日まで。