1970年の万博以来、55年ぶりに大阪・関西の地で開催される「2025年大阪・関西万博」まで、あと2年となりました。4月からは会場となる大阪市の人工島・夢洲でパビリオンの建設が始まるなど、開幕に向けた準備が進められています。
彦根商工会議所も万博の成功に向けて、関西商工会議所連合会内に設置された「2025年大阪・関西万博 機運醸成ワーキンググループ」に参加し、万博の機運醸成に取り組んでいます。
その活動の一環として、このたび、万博開催2年前の節目に、2025年 日本国際博覧会協会から会員の皆様へのメッセージを掲載します。会員の皆様も、ご一緒に万博を盛り上げていきましょう!


2025年日本国際博覧会協会からのメッセージ

大阪・関西万博の開幕まで、いよいよ2年となりました。そのテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」。大阪・関西万博は、いのち輝く未来社会のありようを共有し、SDGs達成に向けた取り組みを加速させ、未来社会の実験場としてSociety5.0実現を目指すという、グローバルかつチャレンジング、そして壮大な取り組みです。

コロナ禍で分断された世界をまた一つに繋ぐ象徴として世界の国々が集まる大阪・関西万博は大いに期待されています。会場デザインの特徴は世界が一つの輪になる意味も込めて世界最大級の木造建築物である円環状の大屋根リングが設置されます。一周は約2キロに及び、高さ12メートル(外側は20メートル)、幅30メートルでその大屋根の上部に登ると会場全体を俯瞰でき、さらに大阪湾、瀬戸内海に向くと六甲山や淡路島、泉南などの豊かな自然や夕陽を浴びた光景が広がるなど、海と空に囲まれた万博会場の魅力を楽しんでいただけます。

展示を行うパビリオンにはいくつかの種類があります。まず、シグネチャーパビリオンは、各界のトップランナーである8名のテーマ事業プロデューサーが主導する当万博の中核事業です。また、150の国・地域と25国際機関(いずれも参加目標数)による海外のパビリオンは、万博の名にふさわしい国際色に彩られます。企業・団体による民間パビリオンには、13の企業・団体の出展が決定しました。この他、日本政府や大阪府市、関西広域連合などのパビリオンも出展。各々のパビリオンの建築・展示・イベントといった内容は、今後、順次発表され、具体的な姿を見せることで、さらに万博の魅力を高め、注目を集めることになるでしょう。

また、未来社会ショーケース事業では、「いのち輝く未来社会」を支える最新・次世代の技術やサービスを万博会場の整備、運営、展示、催事などに活用し、国内外からの来場者に体験いただきます。具体的には、空飛ぶクルマの飛行や自動運転バスの運行、各種作業を行うロボット、多言語自動翻訳システム、人工知能(AI)、仮想現実(VR)など様々な分野における「アッと驚く」「ワクワクする」最先端技術や製品に「出会うことができる」、「触れることができる」、まさに未来社会の展示場、ショーケースとなるのがこの事業です。

言うまでもなく、万博の成功には、企業の参画は不可欠です。特に、事業所のほとんどを占める中堅・中小企業の技術力・開発力・製造力等を万博でご披露いただき、世界に向けて発信いただきたいと思います。万博では、業種や規模を問わず参画いただける参加メニューをご用意しています。たとえば、公式ロゴマークやキャラクターのライセンス商品を製造いただく、会場内の催事場でイベントを開催いただく、運営参加として会場で使用する機材や什器備品等をご提供いただく、など、是非とも参加をご検討いただければと存じます。なお、当協会の公式ウェブサイトでは、「中小企業向けの参加メニュー」を取り纏めておりますので、こちらも併せてご参照ください。

中小企業・小規模企業者に向けた万博参加に関する情報

万博の準備は着実に進展しています。今年の春からパビリオンの敷地引き渡しが始まり、建築工事も開始されます。今年度中には、いよいよ前売り入場券の販売もスタートします。あらゆることが実行段階に入り、もはや後戻りすることはなく、前に進むだけです。まさに今年は2025年4月の開幕に向けた実行・実現の年になります。つきましては、皆様方におかれましても、「みんなで創る、みんなの万博」との思いをしっかりと共有いただき、引き続き国家イベントとしての万博へのご理解・ご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

2025年大阪・関西万博 開催概要

テーマ
「いのち輝く未来社会のデザイン」
サブテーマ
1. Saving Lives(いのちを救う)
2. Empowering Lives(いのちに力を与える)
3. Connecting Lives(いのちをつなぐ)
コンセプト
People’s Living Lab(未来社会の実験場)
開催期間
2025年4月13日(日)~ 10月13日(月)の184日間
開催場所
大阪 夢洲(ゆめしま)

※詳細情報は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会のウェブサイトをご確認ください。