パリヤで大藪かぶらを販売する彦根東高の生徒たち

彦根市大薮町を中心に栽培されている伝統野菜「大藪かぶら」がJA東びわこの直売所や長曽根南町のパリヤなどで販売されている。
大藪かぶらは楕円形で紫色の首元と柔らかい肉質が特徴。地元農家10戸で構成する「大藪かぶら普及グループ」が13アールの面積で栽培し、JA東びわこの直売所やパリヤなどのほか、地元ホテルにも卸している。今月末までの販売予定で、約3トンの出荷が見込まれている。
彦根東高校には、SDGsの達成など社会問題の解消に向けた取り組みを進める「Global Science部」(GS部)があり、同部内の班のうち社会科学班は「大藪かぶら」「近江鉄道」「彦根ビール」に分かれて活動。
大藪かぶらのグループの生徒たちは、JA東びわこの職員らの指導を受けながら芹橋2丁目の畑で実際に栽培している。また炒め物やギョーザなど料理のレシピも考案している。
パリヤでの大藪かぶらの販売会には、彦根東高校の2年生4人、生産者の北村善夫さん、JA東びわこの職員が参加。生徒たちは店頭に設けられた特設ブースで来店客にレシピを渡しながら、大藪かぶらの販売を手伝った。
北村さんは「若い世代の方が伝統野菜に興味を持ってくれてうれしい。多くの人に大藪かぶらを知ってほしい」と話していた。生徒の一人は「大藪かぶらはさまざまな料理に使えて、どれもおいしい」と語っていた。
大藪かぶらの販売会は今月12日午後1時~もパリヤで開催される予定。彦根東高校の生徒も手伝う予定だ。