近江高校のグラウンドで喜ぶ選手たち

阪神甲子園球場で3月18日に開幕する第96回選抜高等学校野球大会(センバツ)に、彦根市松原町の近江高校が選ばれた。2年ぶり7回目のセンバツ出場が決定した先月26日には同校のグランドで野球部員たちが喜びの表情を見せていた。
センバツは3月18日から30日までの13日間(雨天順延、準々決勝の翌日と準決勝翌日の休養日を含む)の日程で開催される。組み合わせ抽選会は3月8日にある。
近江高校は昨年秋の高校野球近畿大会で、滋賀で唯一8強入りしたことなどが評価され、近畿6枠の中に入った。プロ野球の西武ライオンズに入団した山田陽翔投手の活躍で準優勝を果たした2022年のセンバツ以来の出場となる。
先月26日には部員たちがグラウンドに勢揃いし、岩谷斉校長から「春の甲子園への出場が決定した。おめでとう」との報告を受けた。続いて多賀章仁監督は「先月の全国大会で準優勝した近江高校サッカー部のように、多くの方に感動を与えることができる野球を甲子園でやろう」と励ました。
野球部の中村駿介主将は「滋賀初の全国制覇を目指してがんばりたい。部員一人一人が個性を発揮してベストを尽くせるようにしたい」と意気込みを見せた。そして、エースの西山恒誠投手は「9回を完投してチームが勝てるピッチングをしたい。サッカー部を超える日本一を目指してプレーする」と誓った。
近江高校のセンバツ出場について、三日月大造知事は「選手の熱意と努力、部長・監督をはじめとする関係各位の尽力に敬意を表します。全国高校サッカーでの近江ブルー躍進の余韻が冷めやらぬ中、センバツでも応援する機会をいただき、うれしく思います。持てる力を存分に発揮し、はつらつとしたプレーで感動と勇気を与えていただくことを期待します」とコメントした。
彦根市の和田裕行市長は「選手の皆さんのご努力はもとより、学校関係者ならびに保護者の皆様の日頃からのサポートの賜物であり、心からお祝い申し上げます。県大会優勝という素晴らしい結果を残された昨年秋の勢いそのままに、本大会では、日頃の厳しい練習の成果を存分に発揮され、活躍されますことを心から祈念しております」とコメント。市は市役所本庁舎にセンバツ出場を祝う懸垂幕を設置した。