水道用のバルブ(滋賀バルブ協同組合提供)

彦根市岡町の滋賀バルブ協同組合(濵口浩一理事長)は昨年の彦根バルブの生産高を発表。調査対象企業23社の昨年1月~12月の生産高の総計は前年比7.4%増(21億1463万円増)の307億8170万円だった。
滋賀バルブ協同組合は地場産業の彦根バルブ業界の動向について毎年、組合員に生産高の調査を実施し、その結果を集計して公表している。昨年の回収率は100%だった。
その結果、昨年は急激な円安と原材料ならびにエネルギーの高騰の影響で生産高の減少が懸念されたが、各業種とも会員企業各社の生産性の改善や価格改定を含めた地道な営業努力によって順調に推移。例年を上回って300億円超となった。
業種別には以下の通り。

  • 水道用弁=前年比5.8%増の112億6658万円。
  • 産業用弁=前年比7.3%増の127億1446万円。
  • 船用弁=前年比11.7%増の53億2634万円。
  • 鋳物素材=前年比5.7%増の14億7430万円。

今年の生産高の動向について、滋賀バルブ協同組合は「今後、公共事業への投資継続、製造業・建設業の設備投資、造船業界の安定需要が期待できるものの、生産個数が横ばい、諸経費の高騰等の環境変化が収益を圧迫する懸念があり、その影響を注視したい」としている。