彦根市新市民体育センターの完成予想図(彦根市提供)

南彦根駅から約300メートルの地で建設が始まっている(仮称)彦根市新市民体育センターの建設費にあてるため、彦根市は企業などからの寄付を募っている。
新市民体育センターの主な建物は、3階建てのスポーツ棟、2階建てのまちなか交流棟、約400台分の駐車場など。そのうちスポーツ棟には1階にバスケットボール3面、バレーボール4面、観客席2,752席のメインアリーナが整備。ほかにサブアリーナ、ダンス室、トレーニング室、弓道の近的場と遠的場、会議室、研修室が設けられる。まちなか交流棟には多目的ホール、約1万5,000冊の図書・学習ラウンジ、会議室、音響室が入る。
今年5月11日に着工が始まり、令和4年6月の竣工を目指している。完成後、令和6年に開催予定の滋賀県国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会ではハンドボールと弓道競技の会場になる予定。

企業・団体は一口5万円~ 銘板掲示 PR映像など特典も

総工費は74億9,100万円。市はそのうち寄付額として1億円を目標に掲げ、3月1日から個人一口1,000円~、企業・団体一口5万円~で募集を開始した。しかし開始時期が新型コロナウイルスの流行期だったこともあり、企業からの寄付はほとんど集まっておらず、5月31日時点で集まった寄付額は個人27件、企業・団体2件の計146万2,522円にとどまっている。
寄付者への特典は金額に応じて違いがあるが、以下の通り。

  1. 施設内に氏名を掲載した銘板を掲示(銘板は1人(1団体・1企業)につき1枚で、連名や商品名は不可)
  2. オープンを記念したイベントに招待
  3. 感謝状を贈呈
  4. 受付窓口および交流ラウンジ付近に設置予定のデジタルサイネージでPR映像を放映することができる(1日数回、5年間)
  5. 施設内の空きスペースなどをPRの場として提供(2平方メートル程度、年30日間・5年間)

寄付の申し込み方法は、「寄付申込書」に必要事項を記入し、市スポーツ部新市民体育センター整備推進室の窓口まで持参または郵送、ファクス、メールで。
後日、寄付金の納入に必要な納付書を送付または口座番号を通知する。入金確認後には受領証明書が郵送される。 彦根市への寄付にあたるため、税制上の優遇も受けられる。事業者や店の窓口などに「寄付募集」チラシを掲示できる協力者も募集している。問い合わせは新市民体育センター整備推進室 ☎0749-22-5955、FAX 0749-23-9190。