鉄塔を彦根の街の景観に配慮した色に塗り替えたとして、彦根市はNTT西日本滋賀支店に「ひこね景観まちづくり賞」を授賞。このほど市役所仮庁舎で表彰式を開いた。
NTT西日本滋賀支店の鉄塔は昭和56年に地上約85メートル(鉄塔本体では約64メートル)で赤と白の縞模様で立花町の彦根別館に建てられた。

色を塗り替える前の鉄塔

塗り替えた鉄塔

彦根市は平成19年6月に市景観計画を策定。市内全域を、

  1. 琵琶湖・内湖
  2. 朝鮮人街道・巡礼街道沿道
  3. 国道306号沿道
  4. 芹川河川
  5. 城下町

の5つの「景観形成地域」と、

A. 山なみ
B. 市街地
C. 田園集落

の3つの「景観ゾーン」として定めている。

市は市景観計画を策定した後、彦根城からの眺望景観の形成を目指し、NTT西日本滋賀支店に景観面の配慮を依頼。平成30年度の専門家会議で鉄塔の「望ましい色」を確認していた。
NTT西日本滋賀支店は昨年6月から12月にかけて塗装をグレーがかった白色に塗り替える工事を実施。市は「彦根城を有する市街地の景観形成に大きく貢献していると認められる」と評価し、市景観条例に基づいて表彰した。
仮庁舎で行われた表彰式では大久保貴市長から小野弘嗣支店長に表彰状が渡された。