「BIWAKOビエンナーレ」開幕 彦根と近江八幡で 芸術家約60人が出展

「国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2020 森羅万象~COSMIC DANCE」が10日、彦根市と近江八幡市で開幕した。
BIWAKOビエンナーレは2001年に大津市のびわ湖ホールとその周辺の公園で開催されたのが最初。歴史的な建物の保存と継承の方法についてアートを用いながら見出そうと開かれており、2003年の2回目以降は近江八幡市内の旧市街地に残る伝統的な建造物や江戸明治期の空き町家、元造り酒屋、元醤油屋などを会場に使用。20年目を迎えた9回目の今年は初めて彦根市を会場に追加し、2市での共同開催となった。

彦根は山の湯や袋町

彦根エリアは彦根城西の丸、玄宮園、楽々園、スミス記念堂、足軽組屋敷谷山家住宅、元ノムラ文具店、袋町の元遊郭、山の湯の8会場。
近江八幡エリアは藤ya、カネ吉別邸、八幡山展望館、村雲御所瑞龍寺門跡、幸村邸隠居、旧伴家住宅、旧扇吉もろみ倉、まちや倶楽部、喜多七右衛門邸、寺本邸の10会場。
国内外から約60人の芸術家が集結し、各会場に分かれて作品を展示している。彦根会場のうち山の湯には江頭誠さん、岡林まゆみさん、田中誠人さんの個性的な作品が出展。江頭さんはスプレーで巨大な女の子の人形をビニールに描き、床にピンク色の毛布を何枚も敷き詰めた作品を展示している。袋町の旧遊郭では田中太賀志さんと宇野裕美さんが様々な素材を使って遊郭だった歴史ある空間を演出している。

11月23日まで開催

開催日時は11月23日までの午前10時から午後5時まで(最終入場4時30分)で、村雲御所瑞龍寺門跡のみ午後4時まで。水曜休場。入場料は彦根・近江八幡エリア共通の一般が3,500円、大学・専門学校・高校生2,500円、中学生以下と障害者無料、各エリアの一般が2,500円、学生2,000円、中学生以下と障害者無料。彦根城や玄宮園など別途入場料が必要な会場もある。チケットは彦根駅西口の市観光案内所や旧ノムラ文具店、ビバシティ平和堂、アルプラザ彦根、彦根商工会議所、近江トラベル彦根支店などで販売。問い合わせは事務局 TEL 0748-26-5832。

4組がパフォーマンス 宗安寺で23・24日

彦根市と近江八幡市で10日に開幕したBIWAKOビエンナーレの一環として、「COSMIC DANCE」が23、24日の午後6時~彦根市本町の宗安寺で開かれる。
出演はピアノのエイコン・ヒビノさん、コーポリアルマイムのタニナイナニカさん、笙の伊藤えりさん、ヴォイスパフォーマンスなどのあわ屋。「宇宙の音を紡ぎ舞う夜の饗宴」をテーマに4組のアーティストたちが独自のパフォーマンスを披露する。全席自由。3,500円。チケットの予約はビエンナーレのホームページからか実行委員会事務局 TEL 0748-26-5832。

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