彦根市図書館(中央館)用地選定委員会の様子

彦根市が整備を計画している新しい彦根市立図書館の建設候補地を決める第1回彦根市図書館(中央館)用地選定委員会が20日、彦根商工会議所で開催され、委員長などが選任された。
彦根市の図書館整備基本計画では市内の図書館について、拠点になる「中央館」を河瀬学区か亀山学区に設け、「地域館」として現図書館を北部館に、稲枝支所の周辺に南部館を創設。そして南彦根駅西側に建設中の新しい市民体育センター内にも図書の貸し出しと返却、検索ができる場所を設けるという内容。
そのうち中央館は15万冊を収容できるスペース、70万冊を所蔵できる書庫、会議室、事務室などが整備される。建物の延べ床面積約4,300㎡、駐車場が現在の150台と緑地帯を入れて約4,000㎡で、合計の敷地面積は約9,000㎡を予定している。彦根、犬上、愛荘1市4町の拠点となる図書館も目指している。
中央館が整備される河瀬学区と亀山学区では、地元の連合自治会などが候補地を1カ所ずつ絞って彦根市に報告した。それによると、河瀬学区は彦根工業高校近くの約22,800㎡、亀山学区は彦根亀山郵便局近くの約40,000㎡。

委員長に森さん 選定基準案示す

第1回の用地選定委員会では、学識経験者や図書館利用者、市職員らの委員9人から委員長に市社会教育委員の森将豪さん、副委員長にひこね児童図書研究グループ副会長の吉持和代さんが選ばれた。その後、事務局からは用地選定基準の考え方が以下のように公表された。

  1. 交通の利便性=広域幹線道路や公共交通等へのアクセスなど
  2. 周辺環境との調和=自然・住環境への影響、敷地の災害危険性、景観との調和など
  3. 土地の有効性=土地の形状、接道状況、一段で確保できる土地の規模など
  4. 事業遂行の円滑性=法的手続き、土地取得の容易性など
  5. 事業の経済性=土地取得および整地工事費用など

今後のスケジュールとしては、1月下旬の2回目の会議で現地確認や用地選定基準の決定など、2月の3回目の会議で用地選定に係る審議、3月の4回目の会議で用地選定に向けた最終審議と市教育委員会への提言内容を話し合い、今年度中に候補地を決める方針。