新しいごみ処理施設の建設予定地、後方が荒神山

彦根市の西清崎地区に彦愛犬1市4町の新ごみ処理施設の建設を目指している彦根愛知犬上広域行政組合(管理者=大久保貴・彦根市長)は、建設予定地の周辺地域への影響を示した「環境影響評価方法書」の縦覧を受け付けている。
1977年稼働の彦根市清掃センター(野瀬町)と犬上愛荘の4町が利用する1997年稼働のリバースセンター(東近江市)がいずれも老朽化のため、彦根愛知犬上広域行政組合は1市4町の新しいごみ処理施設の建設を計画。昨年10月に西清崎地区の約4.9ha内に建設する計画が決定した。

方法書で示された環境への影響の対象地域は以下の4点

  • 事業実施区域から1kmの範囲。
  • 煙突から排出される大気汚染物質の最大着地地点までの距離1.2km。
  • 事業実施区域から雨水の放流先の宇曽川に流入する範囲。
  • 関係車両の走行ルートの市道整備区間と県道2号大津能登川長浜線を含む事業実施区域から2kmの区域。

影響を与える環境要素としては大気質、騒音、悪臭、水質、土壌、生態系、温室効果ガス、文化財など17項目で、方法書ではそれぞれについて環境要素ごとに調査手法、対象地域、期間・時期などを表や地図でまとめている。
方法書の最後では建物の配置として、

  1. 荒神山寄りの北側案と建設候補地中央部の南側案
  2. 煙突の高さ59m案と80m案

を設定。各案が及ぼす騒音や振動、大気質、景観などの影響度を説明しながら、最終的には1のうちの「南側」への施設建設と、2のうちの煙突「59メートル」案を基本に設計を進める、とまとめている。

2月1日まで意見書募集

方法書は彦根愛知犬上広域行政組合、彦根市生活環境課、彦根市の支所・出張所、グリーンピアひこね、犬上・愛荘の担当課、県湖東環境事務所、彦根愛知犬上広域行政組合のホームページで、来年1月18日まで閲覧できる。意見も募集しており、その提出方法は来年2月1日までに彦根愛知犬上広域行政組合へ郵送か持参、メールで。問い合わせは、☎︎ 0749-35-0015。