県立彦根東高校は2022年度から、現在のスーパー・サイエンス(SS)コースを発展させた形式の「グローバル・サイエンス(GS)コース」を新設する。
彦根東高校は2004年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、2017年度から4期目に入っており、今年度がその最終年を迎えている。1学年8クラスのうち1クラス(約40人)がSSコースだ。
今後、高校生たちは、AIやビッグデータの活用など先端技術が取り入れられる社会に飛び込むことになり、社会そのものが劇的に変化するSоciety5.0の到来に直面する。これら社会での諸課題に対応する資質や能力の育成、または身につけようとする素地を育むことが大切になる。
彦根東高校はSSコースで教えている自然科学分野に、人文・社会科学分野を加えた領域を総合的に育成するためGSコースを新設する。
実践英語 ICTスキルの教育 海外交流や留学 高大連携を強化
GSコースでは、課題発見能力と課題解決能力を涵養する探究活動、文系理系の枠を超えた学習、実践的な英語力を育む取り組み、ICTを高度に活用するスキルの習得に向けた教育―を行う。
具体的な取り組みとしては以下の通り。
- 課題研究活動
- 米国、オーストラリア、インドなど海外の高校との連携・交流(海外研修、海外短期留学、国際フォーラムの開催など)
- 教科融合授業
- 滋賀大学、滋賀県立大学、滋賀医科大学などとの高大連携(大学授業の先取り履修、大学の研究者による講義と体験プログラムなど)
- ICTの有効活用(JMОC(日本MMA審判機構)を通した大学の講義の視聴など)
彦根東高校では「ステレオタイプ的な固定観念にとらわれず、膨大な情報の中から必要となるものを主体的に取捨選択して、他者と協働して新たな価値を生み出す力(イノベーション力)を育成していく」としている。8月19、20日の午前に中学生と保護者向けの説明会がある。