彦根かるたの巨大版を手にマルシェ実行委のメンバーと天晨堂の細江さん

「彦根かるた」の巨大版が完成し、11月3日に彦根市の四番町スクエアで開かれた「三九三九(さくさく)ひこねマルシェ」で初披露された。
製作したのは、四番町スクエアで毎年5月と11月にマルシェを催している三九三九ひこねマルシェ実行委員会。昨年11月に開催したマルシェで、コロナ禍でも距離を置いて遊べるレクリエーションとして、巨大将棋と巨大オセロを作ったところ、来場者の人気を集めた。
そして、巨大版の新たな遊び道具の一つとして、彦根市内の子どもから大人までに馴染みがある彦根かるたに着目した。
彦根かるたは、彦根青年会議所の彦根少年少女ふるさと研究友の会育成会が1983年12月25日に製作し、天晨堂内の郷土資料刊行会が発行、八ツ波印刷所(岡町)が印刷を担当した。
「いろは松 土佐の産湯を あびてくる」の「い」から、「摺鉢の 茶屋と大杉 望湖堂」までの47句と「彦根に学び 彦根に育つ ふるさと研究の会」の「彦」を加えた48枚ずつの絵札と読み札で構成。絵札の表には、彦根の歴史的な名所や建造物、景観、人物、名産などが描かれ、裏には歌の下の句が書かれており、百人一首のようにも遊べる。読み札の裏側にはその歌についての解説が記載されている。
彦根かるたの巨大版は発泡スチロールのデコパネ素材で、絵札、読み札共に1枚が通常版の約20倍のA3判で作られている。
 11月3日に四番町スクエアで開催された三九三九ひこねマルシェや、6日に荒神山公園で開かれた「ひこねいろクイズラリー」などのイベントでお目見えし、子どもから大人まで幅広い世代で人気を集めていた。依頼があれば学校や公民館にも無料で貸し出す。
三九三九ひこねマルシェ実行委員会では「子どもたちに楽しんでもらうことで、郷土愛を育む一助になればうれしい」と話していた。問い合わせは実行委員会の沼波さん ☎ 080-3032-5584。