近江鉄道の車両内での「ナノゾーンコート」作業の様子

近江鉄道は乗客に安心してもらうよう、抗菌・抗ウイルスコーティングの「ナノゾーンコート」を全旅客車両(18編成36両)に実施した。
ナノゾーンコートは、ナノ化した酸化チタン、アルコール、水を入れた液体を噴霧して接触面に入り込んだ酸化チタンが、光の照射で活性化する光触媒効果によって、細菌やウイルス、花粉、アレルゲンなどを分解不活化させる作用のこと。光触媒効果を阻害する接着剤や銀、アパタイトなど添加物が含まれていないため、施工面は100%有効な光触媒効果が発揮できるのが特徴だ。
これまでの新型コロナウイルス対策として、近江鉄道は窓開けによる車内換気と全車両の定期的なアルコール消毒を行ってきた。より安心安全な車内環境にしようと、国および滋賀県の補助金を活用し、全車両の車内の抗菌・抗ウイルスのコーティング作業を実施した。
施工業者はエスピーワン格式会社(栗東市)。新型コロナウイルスに対する効用や持続性も確認済みだという。
施工を終えた各車両には「抗菌・防臭 抗ウイルス 施工済」のステッカーが貼られている。近江鉄道では「紅葉シーズンに入っており、これからは初詣やイベント電車も運行を予定している。皆さまには安心して近江鉄道を利用してほしい」としている。

施工済みを証明したステッカー