彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備連絡協議会の様子

彦根市、犬上郡、愛荘町の新しい広域ごみ処理施設の方針について話し合う「彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備連絡協議会」の5回目の会議が今月10日、グリーンピアひこねで行われた。
彦愛犬1市4町で組織する彦根愛知犬上広域行政組合は彦根市の西清崎地区の約5.3ヘクタールに、1日147トンの焼却、1日35トンのリサイクルができるごみ処理施設の建設を計画している。
一方で彦根市は、建設候補地にアクセスするため、大藪金田線と稲村山農道をつなぐ新たな市道の整備計画を立てており、現在はその整備内容が焦点になっている。
和田裕行市長は今年5月の就任後、前市長の時に計画されていた荒神山にトンネルを設けるアクセス道路案を中止し、新たな案を模索していた。
10日の彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備連絡協議会では市から、荒神山を避ける形状のアクセス道路案が公表。当初の案の総延長約2.6km(うちトンネル135m)から約2.9kmに伸びるものの、整備費については当初案の38億円から、新しい案が27億円と約11億円減ることが報告された。
また彦根市は新しい広域ごみ処理施設の供用開始時期を2029年度としているが、アクセス道路については財政的に厳しいため日夏町側の1.7キロ分を優先的に整備。残り稲里町側の1.2キロについては供用開始後の完了になるとした。2022年度から測量などを行い、日夏町側から順次、用地買収を進める計画だ。
協議会の中ではほかに、建設候補地周辺の環境調査の中間報告も発表。大気質、悪臭、水質、土壌などについて環境保全目標値を下回っていた数値を示した。文化財や景観などほかの項目を含めて調査を継続していき、来年7月頃に環境影響評価の準備書素案の説明会を開催。2023年度にかけて評価書を作成していく。

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