知事に目録を渡す夏原工業の湊社長ら

彦根市高宮町の夏原工業株式会社(湊加津夫・代表取締役)が、ロシアの侵攻を受けるウクライナからの避難民の生活を支援するための「しがウクライナ避難民応援支援金」に500万円を寄付。今月3日に湊社長が滋賀県公館を訪れ、三日月大造知事と滋賀県国際協会の橋本和正会長に目録を渡した。
在日ウクライナ人の知人や親族は短期滞在ビザでの入国が認められており、申請があれば1年の「特定活動」の在留資格変更も可能となる。滋賀県内には彦根市内をはじめ、4人のウクライナ人が住んでいたため、親族らがウクライナや隣国から避難のため湖国入りしている。滋賀県は先月26日時点で3組7人の避難民を受け入れている。
滋賀県は県内に避難してきたウクライナ人の生活を支援するため、3月23日から県庁の本館入口と新館入口、ピアザ淡海、滋賀県国際協会、県立文化産業交流会館のパスポートセンター米原出張所の5カ所に募金箱を設置。「しがウクライナ避難民応援支援金」と銘打ち、支援金を募っている。税制上の優遇措置対象の口座振込もある。振込先は滋賀県国際協会。当初は5月31日までだったが、9月30日まで延長している。
「しがウクライナ避難民応援支援金」の総額は今回の夏原工業の500万円を含め、今月3日付で計約1130万円。支援金は避難民一人当たり5万円、一世帯当たり5万円が1カ月分の生活費として支給されている。問い合わせは滋賀県国際課 ☎077-528-3062。