前進する年に
あけましておめでとうございます。
2025年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
今年は干支で言いますと乙巳(きのとみ)年であり、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がって行く意味を持っています。
また、十二支では巳(み・へび)であり、神様の使いとして大切にされた動物で、脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされています。
そのため乙巳(きのとみ)の年は、「再生や変化を繰り返しながら前進し発展していく年」になると考えられます。
さて、世界ではウクライナ紛争、イスラエル・パレスチナ紛争もいまだ収まっていません。そのような中、昨年アメリカ大統領選挙が行われ、本年1月20日には第47代大統領としてトランプ氏が政権を担うこととなります。
トランプ次期大統領はウクライナ紛争を1日で終わらせる。イスラエル・パレスチナ紛争では、「究極の和平合意」を目指すと豪語しています。
また、安全保障については見直す方針を示しています。経済的には関税引き上げなど、多くの国が多大な影響を及ぼす可能性があります。
昨年、日本でも石破内閣が発足し、少数与党の立場で他党や国民との連携を通じた実務的な対応が鍵になるでしょう。
デフレ脱却
昨年の3月に日本銀行がマイナス金利を解除したことで、デフレ脱却の可能性が出てきました。3月の日本の政策金利は「0.1%」でした。これはデフレを脱却した可能性があります。
7月にはさらに金利が上がり、政策金利は「0.25%」になりました。
12月は上がりませんでしたが、1月の可能性が強くなりました。インフレをコントロールしつつ経済の安定を図る必要があります。
日本の置かれている現状
日本銀行は最低でも日本の政策金利を「1%」としています。
日本の原材料やエネルギーは、ほとんど輸入に頼っているため円高政策が有効です。そのためには日米の金利差をなくさなければなりません。
日本は人口減少で人手不足に陥っています。今後ますます人手は外国人に頼ることになると思われます。しかし為替が150円以上の円安になれば外国人就労者は日本を敬遠します。
失われた30年
失われた日本の30年とよく言われます。30年前日本の国内総生産はアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国でした。今や日本は世界第4位になってしまったのです。
理由は多々ありますが思い当たるところでは
- デフレ脱却できなかった政策の失敗
- 日本をけん引する産業が生まれなかった
- DXに遅れをとった
- 消費税を上げるタイミングを見誤った
- 企業が内部留保に走り給与を上げなかった
- 新しい商品開発より低価格合戦に入ってしまった、等々
この30年大きな変化がなかったことが、「失われた30年」であったと思います。株価の下落が経済に深刻な影響を与えたと考えます。
前進する年です
これからは商品をどうしたら高く売れるかを考えなければならないでしょう。
商品を高く売るにはその商品に付加価値、または売り方に付加価値をつけなければなりません。付加価値を付けるためにはイノベーションが必要です。
イノベーションと言っても難しいことですが、異業種交流などで他業態の動きや他業態からヒントを得てみてはどうでしょう。
もう一つ大事なのは生産性の向上を目指すことです。
さあ始めましょう。行動を起こしましょう。今年は前進する年です。