楽しみ、愉しむ!
4月13日、ついに開幕となった大阪・関西万博。「不易流行」3月号の開幕直前特集では、世界の最先端技術や文化、イベントなど、訪れる度に違った角度で学び、知り、楽しむことができると紹介した。本稿では4月5日のテストランレポートとして、ほんの一部だが各パビリオン内部についてお届けする。
数多くのトラブルが報じられた開幕となったが、パビリオン・休憩スペース・トイレなど会場設備に至るまで、企業や大学をはじめ〝いのち輝く未来社会のデザイン〟に真摯に向かい合う名も無き多くの人々が関わってでき上がっていることを私たちは忘れてはならない。パビリオン出展の他、設備・素材には協力として当所会員企業名もクレジットされているため、ぜひご覧いただきたい。
「たのしむ」には2種類ある。「楽しむ」と「愉しむ」だ。生成AIに尋ねると、〈「楽しむ」は、外的な状況や出来事から得られる楽しさを指し、受動的な感じがします。(中略)一方、「愉しむ」は、内面から湧き出る喜びや楽しさを指し、能動的な感じがします〉と説明してくれる。
今回の万博は「楽しみながら愉しむ!」がレコメンドだ。自分なりの愉しみ方ができるかどうかで、万博の評価も違ってくるような気がしている。幸い数多くの情報がWebに公開されている。交通機関、入場ゲート、パビリオンなどを事前にチェックしスケジュールを立ててから出かけるのがおすすめだ。ネットでは万博についてマイナスな意見も多いが、信頼できる情報で自分の頭で考えることが必要だろう。
1. 会場までのアクセス方法
会場となる夢洲への入り口は西・東ゲートの2か所。主なアクセス方法は次の通り
※自家用車での来場は夢洲への乗り入れ不可のため、舞洲・尼崎・堺にある駐車場へ駐車し、バスを利用することとなります。
- 鉄道:大阪メトロ中央線(鉄道)夢洲駅直通【万博会場 東ゲート入場】
- バス:主要鉄道駅等からのバス利用(駅シャトルバス)【万博会場 西ゲート入場】
※バスの時間や種類によっては予約が必要
1は夢洲駅に直接乗り入れており便利なアクセス方法ですが、混雑が予想されるため混雑を避けたい方は2の方法がおススメ!
2. 会場内はすべてキャッシュレス決済
現金以外の決済手段をお持ちでない方は、会場内でチャージしながら使えるプリペイドカードの利用となります。
3. 会場内でのパビリオンの予約はスマホを上手に活用しよう!
予約なしでも楽しめる場所は沢山ありますが、人気なパビリオン・イベントは入れないこともあるため事前予約がおすすめ。事前予約の機会は2か月前・7日前(抽選)・空き枠(先着)の最大3回!の事前予約体験が可能!また、来場当日は当日枠(入場10分後から予約可能)があり、体験後に次の予約も可能、上手にアプリを活用しよう!また、モバイルバッテリーの持参がおすすめ。
※会場内には入場に使用したチケットで予約する端末の設置もあり
関西パビリオン(滋賀ブース)
滋賀の四季折々の映像には、当所・(一社)近江ツーリズムボード提供の彦根城の動画が使用されているのでぜひご覧いただきたい。
また、展示に使用する資材には、当所会員事業所も含む滋賀県産品を活用し、個性あふれる県内企業の持つ技術や素材が世界に発信されている。
イベント情報
「滋賀魅力体験ウィーク~Discover Shiga, Go Lake Biwa~」
[1週目]令和7年6月24日(火)~6月29日(日)(テーマ「健康しが」)
[2週目]令和7年8月27日(水)~9月1日(月)(テーマ「Mother Lake Goals」)
関西パビリオン「多目的エリア」にて
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」
滋賀県高島市出身のロボット工学の第一人者、石黒浩氏がプロデュースするパビリオン。アンドロイドが身近にいたら?カラダや場所、時間の制約がなくなったら? 参加者には音声・文字が出力されるデバイスが配布され、エリア順に歩みを進めていく。人間とアンドロイドが共存した未来の生活が各所で表現され、ある家族の物語に沿って追体験していく。ロボット・AI、医療、環境・エネルギー技術が進歩した未来の姿や、「アンドロイドの私は私なのか。」そんな“いのち”について考えさせられるストーリーとなっている。誰もが知っている有名人にも会場のどこかで出会えます。)
シグネチャーパビリオン「EARTH MART」
テーマは「食を通じて、いのちを考える」
放送作家・京都芸術大学副学長 小山薫堂氏が手掛けるパビリオン。たった1つのいのちをつむぐために、どれだけのいのちが必要なのか。スーパーマーケットで買い物するような感覚で、“食がいのちであること“を知り、私たちが数多の種類と数の”いのち”に支えられていることを体感できるパビリオン。未来への食のタイムカプセルとして、会期中に漬けられ、25年後に受けとれる梅干しの引換券ももらえる。
いのちのはかり
はかりに食品サンプルを載せると、その食品の背景にある自然と人の営みの物語がアニメーションで表示される。この写真の答えは「牛の赤ちゃんと比べた人間が飲む牛乳の量」日本人は一生の間で約2,600リットルもの牛乳を飲んでいる。私たちは生きている間ずっと、牛から大切ないのちの恵みを分けてもらっているのだ。
小山薫堂プロデュース・シグネチャーパビリオン「EARTH MART」
PASONA NATUREVERSE
「からだ」、「こころ」、「きずな」の3つをテーマにした展示を通して、「身体の健康」「心の健康」そして「社会的な健康」を実現する「Well beingな社会」を体感できるほか、自然とテクノロジーが共生し人々が思いやりの心でつながる「真に豊かな世界」がスクリーンショーで観覧できる。
大阪・関西万博 PASONA NATUREVERSE | パソナグループ
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」
「次代を担う子どもたちの感性を刺激し、想像する力を「Unlock(解き放つ)」するさまざまな仕掛けが用意されており、子ども向けかと思いきや大人も十分に楽しめる体験型パビリオン。パナソニックグループの光・映像・音・空気といった「空間演出」技術がふんだんに駆使されている。