滋賀県は新型コロナウイルスの感染者のうち、無症状者や軽症者が宿泊しながら療養する施設として東横イン彦根駅東口の利用を開始している。
県内では感染した患者向けの医療機関が県立総合病院(守山市)や彦根市立病院など14病院ある。県はこれら医療機関の負担の軽減と重症者の受け入れ体制を確保するため、県内2カ所目の宿泊療養施設を設置した。
東横イン彦根駅東口を県が借り上げる形で、当面は4、5階と11、12階の計76室を活用する。看護師が24時間常駐し、医師も週3日程度で勤務する計画。
入り口は感染者の家族らが差し入れなどをする側と、感染者が出入りする側で左右に分かれており、感染者用の1階スペースにはスタッフが防護服を脱いだり、消毒したりするスペースがある。感染者は陽性反応中、外出できない。また当面の間、一般客の同ホテルの利用はできない。

感染者が宿泊する東横インの部屋

PCR検査のセンター開設 彦根の医療機関に 県内8カ所目

滋賀県は今月1日、新型コロナウイルスの感染の有無を確認するPCR検査用の「地域外来・検査センター」を彦根市内の医療機関(非公表)に開設した。
対象者は彦根医師会登録の医療機関を受診し、医師によってPCR検査が必要と判断された軽症者。診察した医師が地域外来・検査センターに予約した後、ドライブスルー方式で感染の有無を確認する。
開設日時は月曜火曜金曜の午後3時半から午後4時半まで。祝日と各月の第5第6週は開設されない。完全予約制で、1日5人程度。
県内には、草津総合病院、県立総合病院、大津市内(非公表)、市立長浜病院、大津赤十字志賀病院、ヴォーリズ記念病院、公立甲賀病院の順で地域外来・検査センターが開設された。唯一、湖東地域になかったが、彦根市内の医療機関への設置で、県内のどの地域でもPCR検査が受診できる体制になった。