彦根インターチェンジに設置されている「2024年」と書かれた看板

三日月大造知事が今月15日の滋賀県議会の本会議の中で、2024年に県内で開催が予定されていた国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ・障スポ)の1年延期要請を受け入れると表明した。知事の公式発表を受けて、主会場を整備している彦根市の大久保貴市長もコメントを発表した。
国スポ・障スポの開催地は2021年が三重、2022年が栃木で決定。以降、その翌年が佐賀、翌々年が滋賀で内定していた。しかし新型コロナウイルスの影響で今年の開催が中止になったことを受け、開催予定地だった鹿児島が2023年の開催を目指し、佐賀と滋賀の両県に対して1年ずつの先送りを要請。共催団体の日本スポーツ協会とスポーツ庁も滋賀県に延期を求めていた。
知事の国スポ・障スポ延期の公表を受けて、大久保貴市長は「新型コロナによる痛みを全国で分かち合う趣旨を理解している。正式に決定したら関係者や市民への周知に努めると共に、対象外になるターゲットエイジにも競技力向上の対象としていくことを滋賀県や競技団体に求めたい」とのコメントを発表した。
国スポ・障スポの延期の問題は開会中の彦根市議会一般質問でも取り上げられ、彦根市への影響について市は「競技力を向上させる現在の小学5年生から中学2年生のターゲットエイジのうち、中学2年生が少年種別に出場できなくなる。啓発品や看板などを再度作る必要があり、人件費と合わせて準備費用が増える」などとしていた。